いじめ・フラッシュバックで悩んでいる人に伝えたい事

〇〇な話

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フラッシュバックで悩んでいる人に伝えたい事

仲間の娘さんに実際に起きた出来事です、保育士を夢見てせっかく就職したのに・・・

現実とはかけ離れた仕事場からの逃避・・・社会復帰してからのフラッシュバックに悩まされながらも強く元気に復帰するまでのお話となります

いじめ・モンスターペアレント

仲間がこんな事を言ってきました「娘がさ、最近会社に行きたくないって言い出したんだよね」

私はあまりにも突然のカミングアウトでびっくりしましたが、ゆっくり話を聞くことにします

 

以前は明るく活発な子だったそうで、短大まで順調に進み、卒業後幼稚園の先生になったそうです

希望を持って幼稚園の先生になったのですが、理想と現実は全く違っていたそうで、先生同士のいがみ合いやイジメ、また園児の親からのクレーム、要するにモンスターペアレントという存在です

※勿論お分かりだとは思いますが、すべての幼稚園がこうだと言ってる訳では有りません

もともと優しい性格が災いしたのか、反発することもできずに叩きのめされてしまい、暫く社会復帰できずに引きこもっていたそうです

特に何も言わずにそっとしておいた方が良いと思い「いつまででも家に居ていいよ、やりたい事が見つかったら頑張ればいいんだから」と、見守っていようと決めたそうです

自分の子供は親が守ってあげるしか有りませんからね、何歳になっても子供は子供です

娘を救ってくれたメイドカフェ

その後暫くは部屋で眠り込んでいたりしたそうですが、暫くするとなにかを始めたようで、パソコンでキーボードを打つ音が昼夜問わずカタカタと引っ切り無しに聞こえて来るようになったそうです

変なSNSとかに引っかかってるんじゃないかと心配にもなったそうですが、そこは娘を信じて何も聞かずに、ただ「ご飯の時は一緒に食べる約束と悩み事が有るならどんな事でも必ず相談するんだよ」と伝えていたそうです

1ヶ月くらい経ったある日のこと、「ちょっとでかけて来る」と言ってきて

やはり心配になりますよね「どこへ行くの?」と訪ねたそうです、すると、今はまだ言いたくないけど変なところじゃないから心配しないで、と言って出てい行ってしまったのだとか

私はそこまで聞いて「良く聞かずに出かけさせたな」と言うと、親だからさ顔見りゃ大丈夫かどうかは分かるだろ、と言われ、俺だったらそんな風にできたかな?・・・

仲間の話は続きます

一週間に2回位どこかに出かけるそんな日が2ヶ月くらい続いたある日のことだったそうです

夕食を食べながら、「私ね明日から会社に行くよ、もう勤め先も決めたから大丈夫」と突然の告白だったのでビックリして、さすがに今までの事を説明してくれないかと聞いたそうです、すると

仲:「細かく丁寧に説明をしてくれたんだよ、暫くは寝て過ごしていたらしいんだけど、そんなのも飽きてきて、夜中のパソコンは調べ物をずっとしてたらしい、今までの自分のしてきたことは間違いだったのか、同じ様な境遇の人はどんな対処をしているのか、病院に行ったほうが良いのか等々、思い当たる全ての事を調べまくってたらしいよ」

私:「まあそう言うことなら分かるけど、そんな事より、その度々出かけてたのはどこ行ってたの?」

仲:「それがさ、びっくりなんだよ、どこだと思う?」

私:「まあ普通なら友達の所とか・・・職安とか、仕事探しの何かじゃない?」

仲:「俺もそんな感じだと思ってたんだけど、想像もつかない所だったんだよ」

私:「想像もつかない所?カラオケとか?コンサートはやってないしな・・・分からん」

仲:「何と!メイドカフェだって!」

私:「え!メイドカフェ?ホントに?女の子だったよな?女の子でも行くんだ、へえ~~今はそんな時代なんだな~~~で?何でメイドカフェなの?」

仲:「何だかさ、友達に誘われて行ってみたみたいだよ、やっぱり最初は躊躇したらしいけど、行ってみたらメチャクチャ楽しいんだって、まったくホストなんかにハマって無くて良かったよ~メイドカフェならまあ健全なんじゃない?ボッタクリも無いだろうしね」

私:「そりゃそうかもしれないけど、メイドカフェが社会復帰のキッカケになったの?」

仲:「どうやらそうらしい、詳しくは話してくれないけど、メイドカフェに通う事で凍った心がとけてきたらしい、結構親身に話を聞いてくれたり相談に乗ってくれたり励ましてくれたりしたらしいよ、まあ商売だからだろうけど、生きるチカラが出てきたって言ってたからホッとしてたんだけどね」

私:「そうか、まだ問題は解決してないんだっけ」

仲:「うん、その時はそれで解決して会社にも慣れて順調に生活し始めたと思って安心してたんだけど・・・」

ふとした瞬間に嫌な過去がフラッシュバック

私:「今は会社行けてるの?」

仲:「最近休んでるから心配してるんだけど、前と同じで嫌なら無理に行く必要ないよとは言ったけど、何が嫌なのか理由だけは聞いたんだよ」

私:「何が有ったの?」

仲:「今の会社はとても良いところで変な人がいたりイジメが有ったりする訳でも無く仕事も楽しいらしいんだけど」

私:「?・・・なら通勤で何か有ったとか?」

仲:「俺もストーカーとか何かつきまとってる野郎がいやがるのかと思ったらさ、もっと深刻な事だった・・・」

聞いて良いものかどうか迷っていると

仲:「幼稚園の先生だった頃の事はさっき話したよね」

私:「うん」

仲:「今の会社で仕事中にさ、大したことでは無いような、ちょっとだけ注意されるような事ってあるじゃん、別に大声で怒鳴られるとかじゃなくて、ちょっとだけ、それ違うからこうしておいてね、みたいな」

私:「そりゃ仕事してりゃいくらでも有るだろうな、俺も部下にいつもこうしておいてねとか何か言ってるからね」

仲:「そうだよな、それなんだよ、その何でも無い、本当に大したこと無い一言で、幼稚園の先生時代のイジメられたりモンスターペアレントに怒鳴られた事が一気にフラッシュバックするようになっちゃったらしいんだよな」

私:「・・・」

思わず言葉が出ずに押し黙ってしまった、自分にも少なからず思い当たるフシが有りました

もっと言うと今の言葉で昔の思い出したくない過去が波の様に私の頭の中にグルグルとフラッシュバックしてきました、年齢とともに図太くなっては来ていたのですが・・・

私も若い頃、悪く言えば神経質、良く言えば繊細な一面のある自分と認識していました、今は随分変わりましたが、ふとした瞬間にこうやって戻ってくるものだと再認識させられましたね・・・

・・・きっと彼女はそうとう辛いだろうな、すぐに気持ちを理解することができました

そんな私に気付いた仲間が

仲:「どうした?何か有ったか?」

私:「いや、ごめんごめん、続けてくれ」

仲:「うん、最初のうちは注意されても「はいっ」て感じで何とも思わずに仕事を進めて行けたらしいんだけどさ、ある時同じ様にまた、ここはこうしておいてって言われたらしいんだよ、いつもと何ら変わらない様な感じだったらしいんだけど、何故かその時だけは ”違和感” を感じたらしい」

私:「違和感?」

仲:「うん、違和感だって、何か胸がギュッとなるような感じだって、その違和感がフラッシュバックになるまでそう時間はかからなかったって・・・」

私:「その違和感って何だったのかね?言い方とか声がその保育士だった時に受けたイジメと似てたとか?」

仲:「それは分からないけどね、ただいつもとは違う違和感を感じたって、それだけなんだけどね」

私にも分かる気がしましたよ、繊細な人はその違和感は一瞬で感じ取ってしまうものだし、何なのかを必死で考えてしまうから・・・別に今の私が繊細って言ってるわけでは有りません(笑)話しは戻ります

仲:「違和感を感じてから同じ日に、注意じゃなくて指示を受けた時だったらしい、そのフラッシュバックがおきて過呼吸になるまであっという間だったって・・・」

私:「自分ではどうにもできないことだから辛いだろうな・・・」

仲:「うん、俺には分からないけど話してた時も辛そうだった、会社の人もビックリして救急車呼んじゃったらしいね、何の病気か分からないから心臓とか突発性の病気だと思ったらしい、その事もすごく気にしていてさ、精神病の子が働いてるなんて思われたくないって泣いてたよ・・・」

私:「それから家に居るの?」

仲:「うん、数日休んでから頑張って出社したんだけど、あの子は考えすぎるところが有るからな、周りが腫れ物に触るようにしてるのが分かるって、すごく自分に気を使っているのが分かって居づらくなってしまったらしいんだよな」

私:「それで行かなくなっちゃったの?特にフラッシュバックが出たわけじゃないの?」

仲:「そうなんだよ・・・会社ではその後数日間は出なかったみたいなんだけど、何か行きづらくなって家に引きこもって考えてるとまた出ちゃうらしいんだよ・・・」

私:「そうだよね、ボーっとできる時間が多いほうが色々な事考えちゃうもんな、ならまた会社に行くってのも有りだと思うけど、本人の気持ちを考えるとそんな事とても言えないよな」

仲:「うん、言えない、けど、どうにかしてあげたいんだけど・・・どうにもしてあげられないのがね・・・病院にも行きたくないって言ってるし、可哀想で見てられないんだよ、どうすりゃ良い?どうすれば良いんだよ・・・」

私も何も言えずに、暫くお互いに黙っていました

私から口を開きます

自分でいられる為の大切な存在とは

私:「あのさ、俺が言ってもお前は信じないかもしれないけど何か分かるような気がするんだよな」

仲:「・・・だからお前に相談したんだよ、長い付き合いだしお前もそんなところ有るよな、何となく・・・」

そう言われて正直私はビックリしました、こいつとはもう何十年もの長い付き合いですが、そんなところは一切見せたつもりは有りませんでしたが、実は見抜かれていたんだと・・・

私:「そうなんだ・・・まあ今の俺は昔とは違ってそんな事は無いけどな(笑)でもふとした瞬間にモヤッとした感じは今でも有るけどな、そこで落ちることはもうさすがに無いね」

仲間は黙って聞いています

私:「こんなこと言ったらお前はガッカリするかもしれないけど、こうしたら良いよってのは無いと思うんだよ、俺の場合は時間が解決してくれた様なものかな、それに男と女じゃまた違うと思うしな」

仲:「それでも良いんだよ、少しでも何かの助けになれば、助けてやることができればね・・・何でも思うことを言って欲しいんだよ、何がキッカケで救えるのか分からないからさ」

私:「そうだな、分かった」

私は一口水を飲んでから話し始めます

私:「思い返せば考え込む癖が有ったのは自分でも良く覚えてるんだけど、年取ってからは本当に小さい事はどうでも良いかって思えるようになったんだよな、だからこうすれば良いんじゃない?って確実な事は言えないと思うけど、多分これのおかげで随分改善されたってのはいくつか有ると思う」

仲間は黙って聞いています

私:「その中でも一番は犬かな」

仲:「犬?」

私:「うん犬・・・犬を飼っていなかったらたぶん今の俺はいないと思う、それくらい俺の人生の大部分を占めているかもしれない」

ちなみに彼は動物が苦手です

仲:「・・・」

私:「信じられないかもしれないけど、犬ってさ人の心を読めるんだよ・・・嘘だと思う?」

仲:「嘘だとは思わないけど、そんな事で精神的な病が治るのか?」

私:「・・・もちろん断定はできないけど、今思えば相当助けてくれた大切な存在だったよ、落ち込んだり悩み事が有ったりなんかするだろ?そんな時はいつの間にか必ず傍に寄り添って顔を舐めにきてくれたり、ピッタリ体をくっつけて離れなかったりね、いつもは自分の好きなところで勝手に寝てるのに、そんな時だけは決まっていつも傍に来て寄り添ってくれたんだよな」

仲:「まあよく聞く話だけど、本当にそうなんだな、でもそれくらいの事でそんなに心は晴れるものなのか?」

私:「そんなにすぐに、はい晴れました!って訳無いだろ、多分それの積み重ねだったんじゃないかね、気がつくといつも傍に居てくれたんだよ、いつもいつもね、そうなるとさ、可愛いからヨシヨシいい子だね~ありがとうねってなるだろ、その時は、その瞬間は何もかも忘れて本当に幸せな気持ちになるんだよな、もちろん娘さんが犬嫌いならもう話は終わりだけどな」

仲:「いや、娘は犬飼いたいって昔から言ってたけど、俺が駄目だから飼ったこと無いだけだよ、でもそれ聞いたら少し考え直さなきゃ駄目かな・・・」

私:「何度も言うけど、それで全て解決するかどうかはもちろん分からないよ、それに他にも有るんだよ」

仲:「何だよ勿体ぶらないで早く言えよ」

私:「別にもったいぶってる訳じゃないっての、順を追って話してんだよバカ」

仲:「そうか、わりーわりー」

大して悪かった風でも有りませんが続きます

私:「犬のおかげで相当生活が変わったし助けられたのは大部分だと思うけどそれ以外には家族、仲間とか」

そこまで言った途端に突然割り込んできて

仲:「俺か」

ですと、もちろんお前もだったが癪に障ったので

「無いな」

話は続きます

私:「後は自分が何よりも没頭できるもの、例えば趣味とかスポーツとかだな」

仲:「なんだかありきたりな話だなと思って聞いてたけど、たしかにうちの子って何の趣味もないみたいなんだよな、それが小さい頃から気にはなってたんだよ、今の子ってそういうもんかなぐらいで大して気にしなかったけど、やっぱりおかしいよな」

私:「う~ん、おかしいっていうか、何で趣味が無いのかが分からんね、だって俺若い頃やりたい事だらけだったからな」

仲:「確かにお前は趣味が多すぎだろ、俺が知ってるだけでテニス、自転車、バイク、車、ゴルフ・・・」

仲間が話している途中でしたが

私:「もういいっての、俺の話じゃないだろ」

仲:「そうだった」

私:「俺はそんなに酷くはなかったかもしれないけど、最初の会社に入社して暫くしてから酷く落ち込んだ時があったんだよ、それお前も知ってるよな」

仲:「そんなの覚えてね~よ」

私:「なんだよ薄情なやつだな、最初の会社はプログラミングの会社だっただろ、みんな喜んでくれたよな、あの時はまだプログラミングなんてあまり知られてない時代だったからな、言語もCOBOLとかアセンブラとかC言語がメインだった時代だ」

仲:「あ~それね~懐かしい言葉だね~~~今でも事務処理なんかはCOBOL使ってんのかね?」

私:「さあね、もうとっくにその世界じゃないから分からん」

仲:「そりゃそうか、その話で思い出したよ、あの時のお前は今にも死にそうな顔してたっけ(笑)」

私:「バカかよ、笑い事じゃね~っての、俺は自信満々で入社したっての、その頃はベーシックなんかでゲーム作って遊んだりしてたから結構余裕ぶっこいてたんだよな、そうしたらものスゲーレベルの高い奴ばっかでさ(笑)最初から事務処理用のプログラミングなんかできちゃったりするもんだから俺は真っ青だよw、聞いてないよ~~って感じ、何で俺なんか採用したの?って疑問符だらけになっちまったね」

仲:「まあ、お前に可能性を感じたからなんじゃないの?」

私:「お前は本当に進化してね~な~あの時と全く同じ事言ってるよw、まあそれだけじゃ無かったけど、そういうお前たちの言葉に救われたんだよ、だって新入社員なのに即戦力みたいな奴がゴロゴロなんだぞ?信じられるか?何もできないのは俺入れて10人位しかいない、めちゃくちゃ焦ったよ」

仲:「まあ俺ならすぐに辞めるね」

私:「お前、あの時言ったことと正反対じゃね~かよ!」

仲:「だって俺の事じゃないじゃん、はっきり言って他人事だからな~」

私:「お前!最悪だな~・・・まあでもそのおかげで踏ん張れたけどな、みんなが酒のんで励ましてくれて、馬鹿言ってくれて、トンチンカンな事言ってくれてな・・・だからそういう仲間が必要なんだって、分かるだろ?」

仲:「あの子にそういう仲間は居るのかな、親には話してくれないけどな、そういう何でも話せる仲間は居るのかな」

私:「仲間だけは突然作れるものでも買えるものでも無いからな、だから大切なんだよ、家族と同じくらいな」

ゴリラの目にも涙

暫し沈黙の後

私:「友達と一緒に行ったメイドカフェにはもう行かないのかな?」

仲:「うん、最近はずっと家に引きこもってるみたいだな、よほど自分に自信を失くしちゃったみたいなんだよな、何とかしてあげられないもんかな・・・」

私:「あのさ、ハッキリ言って良い?」

仲:「なんだよ」

私:「お前が一番娘さんに対して腫れ物に触るように接してないか?」

仲:「・・・・・・・・・」

奴は下を向いてしまった・・・暫く沈黙が続き・・・予想もしない出来事が

床に滴り落ちる水滴が・・・肩もかすかに震えているような気が・・・

まさか泣いてるのか?そんなわけ無いよな、奴は集団で大喧嘩しようが大怪我しようがいつも笑ってこう言ったっけ

「こんなの大したことじゃね~~だろが」

そんなゴリラみたいな巨体でヤクザみたいな顔した奴が泣く?見間違えか?・・・いや下を向いてよく見えないけれど多分泣いている

5分位経っただろうか・・・彼が口を開いた

仲:「俺さ、今まで生きてきてさ、ハッキリ言って何も怖いものなんか無かったし、全部どうにかなると思って生きてきた、でもさ、でもさ、自分のことなら何でも良いんだよ、どうだって良いんだよ、でもよ、子供の事だけはそんな風に思えね~んだよ!どうにかしてやりて~のに!どうしてやれば良いのか分からね~んだよ!!」

さすがに私も胸が詰まりましたね、奴は周りから見れば能天気にしか見られないキャラクターなのですが、やっぱり親だったんですね

もしかすると娘さん本人よりも胸を痛めていたのかもしれません、心配で仕事も上の空だったかもしれません、もちろん娘さん本人が一番辛いと思います、でもね、もしこれを読んでくれている方の中で娘さんのようにフラッシュバックやいじめで悩んでいる方が居るなら感じて欲しいのです

あなたと同じくらい親御さんも辛く苦しく悲しんでいるという事を、だからあなたの今の気持ちをストレートに父親でも母親でも良いのでぶつけてあげて下さい、きっと何かが見つかり、そこから良いスタートが切れるはずです

 

私:「だよな、俺だって何が正解かは分からね~よ、だけどお前良く言ってたじゃね~かよ、何もかも大したことね~だろって、お前が変わっちまったから娘さんお前に相談できないんじゃね~のか?お前がそんなんじゃ駄目じゃん、気持ちはスゲーよく分かるよ、下手なこと言ったらフラッシュバックとか過呼吸起こしちゃうんじゃないかって心配なんだろ?俺も娘がそうなら多分同じ気持ちになって何も言えなくなっちゃうと思うよ、でもよ、俺もあの時のお前みたいに無責任に言わせてもらうとさ、きっとそのお前の気持ちとか娘さんに雰囲気伝わってるだろうな、トゲトゲって言うか息苦しいっていうかさ」

仲:「何だよお前無責任な奴だな~って一瞬思ったけど、多分それが客観的な意見ってやつなんだろうな、第三者の方が冷静に見れるから案外そうなのかもな」

私:「案外じゃね~よ、しっかりそうだろうよ、お前の良いところは明るいところと当たって砕けるところ以外に何があんだよ」

仲:「お前いくら何でも失礼すぎる奴だな~他にも盛りだくさん良いところ有るぞ!」

私:「・・・あっそう、気付かなかったな~~~」

等とくだらない話になりましたが、随分長くなってしまいましたのでその後の展開です

社会復帰へ

彼はその3日後、以前から娘さんの飼いたがっていたトイプードルを購入して家に連れて帰ったところ、娘さんは今までに見たことの無い笑顔と涙を見せて喜んでくれたのだとか

友達を家に呼び愛犬を見せて話が弾む、その後1週間位して散歩に連れ出すようになり、1ヶ月後位には車でドックランへも連れて行くようになり、そこで飼い主同士の交流も生まれ・・・

恐らく人間不信だったであろう彼女、今では自分から話しかけられるようにまで回復し、以前よく通っていたメイドカフェにも時々行っているそうです

こうなってくればもう大丈夫!良い方向へどんどん転がり始めます

今回は犬がキッカケとなりましたが、もちろんそれだけでは有りませんよね

彼女を取り巻く環境がいかに大切かという事です

人は人によって深く傷つけられる時も有りますが、人によって助けられます

ずっと娘を気遣っていた親の気持ち、友達との交流、そして自ら行動することによって得た新しい人間関係、知らない人達との交流をすることによって自分を鍛えていったのでしょう、今回はそこにいつもワンちゃんが居ましたが、周りを囲む色々な優しさがなければ社会復帰への道のりは遠回りせざる負えなかったかもしれません

最後に

人は弱い生き物です、俺は全然何が有っても大丈夫だ、我道を行くんだ!と、いくら強がる人が居るとしても、一人では絶対に行きていけません、絶対にです

いや俺は一人で生きていける!生きてきた!という人がいますが、その人はすでに今までに何人、いや、何百人以上でしょう

大勢の人の力によって支えられ今まで生きて来られたはずです、それを忘れて今更一人で生きていけるというのは少し筋違いな話ですね

産み落とされた時から一人で生きてきたならばなにも言いませんが(笑)

とても精神力の強い人、弱い人、気難しい人、優しい人、思いやり、自己犠牲、自己中・・・

色々な性格の人々が絡み合って世界は成り立っていますが、自分が優位に立つために人を蹴落とす、人を傷つけて踏み台にしてまでも出世を望む、結果勝ち組と負け組と呼ばれる形が生まれるなんてことになるのですが、実は行く行くそれは反転します

確実に言えます、人を悪いように利用する、貶める様な事をして出世したり立場的に強くなっても周りは必ず見ています、そんな事ね~よ・・・と思わなくて大丈夫です

真面目、素直、正直って書くと、なんだよ言ってることが古いんだよ!なんて言われそうですが、これに勝るものはありません、適当に上手いこと言って近道したと思っても必ず行き詰まります

人をイジメたり貶めようとする人は自分に実力が無いのが分かっています、あなたに勝てないのが分かっています、だからこそ抜かれたくないが為に陰湿なイジメを始めたり意味もなく突っかかって来るようになるのですから

散々辛い思いをしてしまった方達に伝えたい、あなたが羨ましくてターゲットにされてしまったのでしょう、しかしながらそいつら、敢えて言います、「そいつら」は絶対に足かせを引きずって生きて行かなければならなくなりました、何故なら

そういう人は頭のどこかに必ず「自分はあの人を貶めて出世(成功)した」という事実は絶対に消えない記憶となって一生脳内に残ります、それが思考を妨げ成功し続ける事ができなくなるのですが、あなたは逆です

あなたはそんな酷い仕打ちをも克服して本当の意味で勝ち抜いたという記憶が脳内に刻まれる事になり自信となって増幅していきます

そうです、これからは良い影響しかありません

それに加え一段上に立ったあなたは過去の「そいつら」の事は哀れに思い許してやることで更に解き放たれます

そうなればもう、そいつらの手の届かない所まであなたは飛び立つことでしょう

誰も好んで争いを起こそうなんて思いませんよね、その「そいつら」だって心のどこかに優しさを持っているはずです、もしかするとあなたへの行いを後悔しているかもしれません

人は優しさに触れると優しくなれますよね、優しさは伝播します

憎しみにかられていると本当のあなたの実力は出せません、逆にあなたの優しさが世界を変えてしまうことだって有るかもしれませんね

世界に目を向けると更に大きな事に気付きますよね

世界は今混沌としています、コロナ禍で有りクーデターや内戦で每日のように人が亡くなっていきます、本当は生きているだけで奇跡なのかもしれません

そんな奇跡を今私達は見て、感じて、喧嘩して、笑って、泣いて

当たり前じゃない日々を過ごせている「限り有る時間」の中をゴールに向かってひたすら進むだけなのです

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