アシナガバチを殺さない!一緒に上手に暮らそう!

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アシナガバチを殺さない!一緒に上手に暮らそう!

2022年11月13日更新

最近の子供たちから虫に対して、こんな言葉をよく耳にする機会が増えた気がします

「気持ち悪い~」  「怖い!触りたくない!」

中には「早く殺して!」なんて事を言う子供も見かけたりします、正直とても寂しい気持ちになりますね、同じ一つの命を精一杯に生きている地球上の仲間なのに・・・(※もちろん駆除対象の危険な生物もいます)

 

私が小さい頃は虫は友達みたいなもので、捕まえて遊んだり、飼ったりしたものでしたが

時代の流れとでも言うのでしょうか?夏休みに虫かご持って歩いている子どもたちをめっきり見かけなくなりましたね

それと同時に虫は気持ち悪い!怖い!と思う子どもたちが増えたような気がします

確かに最近では危険な虫が増えてしまったのも事実で、小さな子供を持つ親の立場としては、変なものを触って怪我や病気になってしまっては大変!と思うのも頷けます

例を上げれば攻撃性の高いスズメバチ、その他セアカゴケグモやヒアリ

以前日本には存在しなかった外来種と言われるものが度々ニュースになり、そんなに怖い虫がいるんだ←というわけで虫は怖いの認識になり、一生懸命に生きている害のない虫さん達も一緒にされて、虫は怖い気持ち悪いという事になってしまっているのかもしれません

虫たちは地球の正常を保っている

害虫と益虫って言葉をよく耳にしますよね

害虫の代表と言えば何でしょうか?多分みなさんゴキブリやハエとお答えになるのではないかと思います、まあ私もできれば会いたくない存在ではあります

じゃあ益虫の代表って何でしょうか?小さい頃に勉強した記憶から、てんとう虫やクモなんかを想像される方も多いかもしれません、クモの見かけはグロテスクで毛嫌いされることも多い存在の様ですが、確かに益中に分類されていることが多いようです

確かにてんとう虫は植物についてしまったアブラムシを食べてくれますし、クモはハエや蚊などをクモの巣で捕らえて食べてくれますよね、大型のクモならゴキブリさえも捕食します

では気持ち悪い部類に入るであろうゴキブリやハエは本当にこの世からいなくなってしまって良いのか?できれば一生会いたくない存在ではありますが、実はとても重要な役割を担っていのです

例えばハエ、死骸を綺麗にしてくれています、野や山等で死んでしまった動物たち等に卵を産み付けウジ虫が出てきます、そんな死骸を食べてそこら中に死骸が放置されるのを防いでくれています

ゴキブリはどうでしょう?まさにハエと同様で、虫の死骸や枯れ葉等を食べ有機物を排出することによって地球を浄化しているのです

これは害虫じゃなくて益虫なんじゃない?なんて思うようになりませんか?

すべての虫たちは必ず何かの意味を持って存在し何かの役に立っています、無駄な虫など一種類もいません、人間がやらかした後始末さえも虫たちは健気に文句も言わず淡々と生態系を守っているのです

良くニュースで耳にする虫の大量発生や生態系の変化は、温暖化や自然の破壊などによる、人間による人災です、人間が何も手を加えなければ、何かが増えてもそれを制御するため虫たちは勝手に自然界で均衡を保ちます

アシナガバチは怖い?

前置きが長くなってしまいました、ここからが本題となります

みなさんは蜂に対して怖いという印象が有るでしょうか?多分大半の方から怖い!という答えが返ってくると思います

もちろん怖さは多少有った方が良いと思いますが、怖がりすぎてもあまり良くありませんね

最近の話ですが、私の会社の門の高いところにアシナガバチが巣を作っていました(アシナガバチにも種類が有ります)誰かに言うと駆除されてしまうと思い黙って眺め、毎日少しずつ大きくなっていくアシナガバチの巣を見ながら「お!一生懸命に頑張ってるね!暑いけどしっかりね!」なんて思いながら通り過ぎていたのですが、ある日のこと

いつものように出社して声をかけようと上を見ると巣がなくなっています、巣が有った当たりの下をよく見てみると巣の欠片が落ち、アシナガバチの死骸と共に幼虫たちの死骸も無惨に落ちているでは有りませんか!

同僚にこれどうしたの?と聞くと「あ~あれね、蜂が巣を作っていたから危ないじゃん、スプレーとデッキブラシでやっつけてやったよ」と言うのです

とても寂しい気持ちになりましたよ、スズメバチなら仕方ないかもしれませんが、アシナガバチはそんなに攻撃性は強く有りません、っていうかこちらから何かしなければ殆ど何もしてこない大人しい蜂なのです(もちろん種類により攻撃性は変わりますが人間から刺激しない限りアシナガバチから攻撃することは滅多に無い、全般的に大人しい蜂です)

アシナガバチは益虫に分類され(人間が決めた事で本当は全ての虫が益虫)人間にとって害虫とされる毛虫等を食べてくれたり花粉を媒介してくれる大切な役割を果たしてくれています

なのに、蜂というだけで怖い!刺される!知識が無いと自分の身を守りたいだけでむやみに殺してしまう・・・それじゃどっかの殺戮者と一緒じゃんなんて思ってしまいますよ

セグロアシナガバチと過ごしてみる

私の家のシャッターのところにもアシナガバチが巣を作っています、しかも一番攻撃性が強いと言われている、セグロアシナガバチと言う種類です

毎年やってきます、居心地が良いのでしょう(笑)一度も駆除したことは有りません、画像でご確認ください

ベランダのところなのでいつも目の前を布団や洗濯物を干すためにギリギリを通っていますが、一度も刺されたことは有りません

顔を近づけるとアシナガバチもクルッと向きを変えてこちらを見てますが、特に飛びかかって来ることもなくお互いに見つめ合ってます、そしていつも「暑いけど頑張ってな!」と声をかけて部屋に戻ります

部屋から見た感じです↓

シャッターの内側のアシナガバチ達はジッとしているのですが、日がもろに当たるところにいるアシナガバチは羽をブーンと震わせて巣を一生懸命に冷やそうとしています、健気ですよね自分だって暑いだろうに、そんな一生懸命に幼虫を守ってる姿を見てどうして駆除なんてできますか

これが攻撃性が強くすぐに刺してくるなら仕方ありませんが、すぐ近くで作業していてもアシナガバチは攻撃してくるどころか全くこちらを相手にさえしてません(基本的にアシナガバチは巣を刺激しなければこちらに攻撃してこないと言われていますが、時期によって神経質になっている時も有ります)

一階の庭先で花に水をやっていると、二階のベランダから一階の庭まで急いで飛んできて、花や葉っぱに付いた水滴を巣を冷やすために持っていくようです、本当に頑張って生きているのです

きっと庭の草花たちの状態が良いのもこのアシナガバチちゃん達が保ってくれているのかもしれません(←想像です)

見かけは怖いかもしれませんが、こんなに大人しく人間の役に立ってくれる存在、怖いという思い込みだけで簡単に殺したりせずに、お互いを尊重しあって暮らすのも有りでは?

針を持った小さい小さい虫さんですが、奇跡の命の火を灯す同じ地球上の仲間なのですから

今年も仲良く過ごしました

11月13日現在、アシナガバチさん達は巣から居なくなってしまいました・・・

つい最近まで寒さをこらえて、数匹で固まって一生懸命に頑張っていたのですが、この通り巣には一匹も残っていません

毎年分かってはいるのですが、居なくなってしまうと寂しいものです、あの暑い夏を一緒に乗り切ってきた家族のような存在だったのですがね

じっと覗き込むとアシナガバチ君達もこちらを覗いてきますが、襲いかかって来ることなど一度も有りません、むしろ何もしないと分かると目の前をウロウロ通り過ぎても全く気にせず過ごしていましたよ

また来年もいらっしゃい!暑い夏を一緒に乗り切ろうね!

ただ、巣を作るところはもう少し考えてね、今年はシャッターの開け閉めができなかったぞ~(笑)

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