老犬って何でこんなに可愛いんだろ・・・動物(命)と暮らすということ・腫瘍との闘い

ワンコと一緒
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老犬って何でこんなに可愛いんだろ・・・動物(命)と暮らすということ・腫瘍との闘い

少しでも病気のワンコと暮らす方たちの力になれればと思い記します

 

こんにちは、みなさんはペットを飼っていらっしゃいますか?

私は色々なペットを飼ってきました、本当はこんな言い方は嫌いで、色々な動物(家族)たちと共に過ごしてきましたと言った方がしっくりきます

犬、猫、インコ、文鳥、うさぎ、ハムスター、亀、魚や昆虫たち・・・

共に過ごしてきた動物たちはどれだけ私達家族を癒やしてくれたことか・・・

私達と共に過ごしてきた動物たち、それは家族であり、かけがえのない子供同然で、それならば、私達は逆にその動物たちをどれだけ癒やしてあげられたのか・・・共に過ごしてきた動物たちは本当に私達と一緒に過ごして幸せだったのか・・・最近特に思うのです

※少し長いお話になります、素晴らしい病院との出会い、辛い闘病から奇跡の回復、神様の様な薬の話等、最初は回想シーンからとなりますが大切な経緯だと思いますので、お時間のある方はお付き合い頂けたらと思います

出会い

17年前にワンコと出会いました、子供を連れてあるホームセンターへ何気なく遊びに行った時のことでした、子どもたちがどうしても見たいというのでペットコーナーへ

子どもたちは大喜びで色々なワンコを見入っています、その中でも特に気に入ったワンコがいました、その子は(パピヨンとミニチュアダックスのミックス)でガラスケースの向こうからじっと私たちを見つめてきました

さらに近寄って来るとガラスギリギリのところで首を右に左にかしげてずっと私たちを見つめています

まあ良く有る光景だと思い微笑ましく見ていたのですが、5分、10分、15分・・・ん?

いくらなんでも長くないかい?私はちょっと離れたところから見ていたのですが、近づいて行き私もそのワンコを見つめること5分・・・

ん?この子なんでこんなに長い間私達のことじっと見てるのか?戯れたり動き回ったりすること無く、他の人が覗き込んでも見向きもしないのに何故私達だけをこんなに首をかしげながら見続けるのか?

一瞬ハッとし、その時色々な記憶が頭の中をよぎりました、そんなこと有るはず有りませんが

ちょうどこの少し前位に悲しい別れが重なった時期でも有ったため、まさかね・・・・・・

カミさんを迎えに行く時間も有ったため、後ろ髪を引かれる思いでその場を後にしたのでした

元々私もかみさんも動物は大好きで、私はワンコと一緒に住むことは大賛成だったのですが、カミさんが子供の世話だけでも大変なのに絶対に私が全部面倒見ることになるから駄目と言っていたので無理だと思い、その事は触れずにいました

一緒に住もうね

次の日

カミさんが昨日どこ行ったの?から始まり、昨日の経緯を話すと「私も見に行きたい」と言うので一緒に見に行くことになりました

あんなに可愛いからもう売れちゃったかもしれないな・・・と思いながら行くと

まだあそこにちょこんと座っています、また不思議と他の人には目もくれず一人で遊んでいるのですが、私たちが近づくと・・・

そうなんです、また近づいてきてじっと見つめて首を右に左に・・・こんな事って有ります?本当かよ?と思いますよね、本当に本当なんです

しばらくそのワンコを見つめていたカミさんが・・・「この子可愛い~連れて帰ろうか」と!

まさかそんな言葉が出てくるとは思ってもいないので、もちろん子どもたちは大喜びで「連れて帰る!連れて帰る!」と大はしゃぎです

でもしっかり言い聞かせます「動物と一緒に暮らすということは簡単なことじゃないんだよ、おもちゃじゃないんだ、命なんだよ、ちゃんとお世話しなきゃ駄目だし、お散歩もしなきゃだよ、もちろんこの子優先になるから、旅行もこの子と一緒にいけるところしか行かないよ、預けたりは絶対にしない」それでも良いの?と聞くと

「それでも良い!絶対に面倒みるから!お願い!」

そりゃ子供たちはその時はそう言いますよね(笑)

その小さな小さな身体を大切に抱きかかえながら「一緒に住もうね」と

かくしてこの子は我が家の子になったのですが、なぜあんなに反対していたカミさんが簡単に連れて帰るなんて言ったのか聞いてみると

なんだかじっと見ていたら他人の様な気がしなかったとのこと、何か感じた様で、もしかして本当に前世とか生まれ変わりなんてあるのかななんてほんの少し思ったりしましたよ

そして命名「ファル」ちゃんです、あのネバーエンディングストーリーのファルコンから頂きました、強く優しく、幸せの象徴、そしていつまでもそばに居てほしい、長生きしてほしいと

やんちゃな男の子

その日から我が家の日常は一変しました、もちろん良い方向へです

朝なかなか起きなかった子どもたちがしっかり早起きするようになったり、お部屋の中を片付けたり、すっかりお兄ちゃんとお姉ちゃんになって末っ子を見守っています

体は小さいけれど大きな命だと言うことをしっかり認識したようです

ただお散歩は子供たちだけではまだ心配なので私たちも一緒に行きます

ワンコによって性格は色々ですが、この子の場合は

まだ小さい小さい男の子、散歩の途中で石を食べてしまったり、匂いを嗅ぐのが好きなようで5メートル進むのに10分位かかったり^^;

お留守番の時には、買ったばかりのソファーをボロボロにしてしまい、L字型のソファーだったのですが、下の部分を端から端まで破りトンネルのように貫通させて行き来できるようにしてしまったり(・・;)

まあ可愛いイタズラをたくさんしてくれました、もちろん怒ることなどまったくしません、本能であり元気に生きてくれている証です、可愛いイタズラですね

危険が無いようにだけは特に注意しました、電気コードをカジッて感電したり、何かに挟まったり落ちたり絡まったりしないように徹底的に片付けてからお留守番をしてもらいました

守ってあげるね

命ある生き物はすべて順風満帆とは行きません、必ず何かのトラブルに遭遇するものです

今まで一緒に暮らしてきた動物達もそうでしたが、必ず怪我や病気を患うものです、もしそうでないと思う人が居るならそれは見つけてあげられなかったと思ったほうが良いと思います

動物たちは会話ができませんから、どこが痛いとかここが嫌だとか言ってくれません、なので様子を良く観察していなければ見過ごしてしまい、後でとんでもない大事になってしまうのです

そうならないように、いつも隅々までチェックするクセが付いていました、ファルちゃんもそれに慣れてくれて気持ちよさそうに身を任せてくれています

おかげで何か異変が有ればすぐに発見することができました

いつも一緒に居ました、色々な事がありました、一緒に色々なところへ行きました、海、山、キャンプ、ワンコが入れるお店、アウトレット、お花見、お祭り、美味しいものを食べたり、時には怪我をしてしまったり・・・・・・書き出せばキリがありません

本当に私達家族にとってかけがえのない存在です、私達家族はファルちゃんのお陰で素晴らし日々を過ごしています、そして歳をとった今もそばで一緒にいてくれています

あっという間に時は流れ・・・6月6日で18歳です(^^)振り返れば本当に一瞬の出来事でした

素晴らしい病院との出会い

2018年12月31日、今からおよそ7年半前の出来事でした

その時すでに11歳のファルちゃんと共にそろそろ年末恒例のホームセンターに買い出しに行くか!と張り切ってファルちゃんを抱き上げた時でした

ファルちゃんが悲鳴をあげたのです「キャンキャンキャン!!」(この時は必死で写真を撮る余裕なんて有りませんでした)

私はビックリして慌てて部屋に戻り寝かそうとするのですが、どうすることも出来ないほど激痛のようで、ただただ座ることも立つことも出来ずに震えて泣いています・・・やってしまった、気を付けてはいたのに、老犬だからもっとそっと抱き上げるべきだった・・・・・

私は謝ることしか出来ずひたすら「ごめんね、ごめんね、ごめんね、大丈夫?」と声をかけるのですがそんな事してもどうにかなるはずもありません

いつも行きつけの病院へ電話しますが、もちろん大晦日に営業している病院などその当時は殆ど有りませんでした

かみさんが必死になってネットで探していると・・・

一件有ったよ!やってるとこ有った!というので大急ぎで電話します

すると感じの良い受付の方が電話に出られて、すぐに連れて来てあげて下さいと・・・

この時涙が出るほど嬉しかったです、ワンコだって救急車が欲しいですよ、命なんですから、この日本は器物扱いって・・・本当に動物に対して後進国だといつも思います

話は逸れましたが

病院まで車で10分位で到着、近くて良かった!っていうか、こんなところに動物病院有ったっけ?

そうなんです、前は確かラーメン屋だったところで、まだ開院間もない動物病院だったのです、正直最初は不安を感じながら扉を開けます

まだ開院間もないからなのでしょう、他に患者も居なく空いている状態です

兎にも角にも早く診てもらわなきゃ!まだ痛そうに泣いています

すぐに診察室へ、まだ若い院長先生でしたが話し方や所作にとても安心感が有り、適切な処置をして頂き、すぐに痛みは取れたようでファルちゃんは泣き止み落ち着きを取り戻していました

とりあえず私達も一安心です・・・

やはり腰をやってしまった様で、私が勢いよく抱き上げてしまったのが原因でした・・・本当にごめんねファルちゃん・・・

とは言え、院長先生は私を責めることも無く「仕方ないことですよ、よく有ることです、でも抱っこの仕方を教えますね」とフォローしてくれました、泣きそうでしたよ

その後痛み止めの薬とアンチノールというサプリメントを勧めて頂きました、これが後々素晴らしい結果をもたらすことになるとはつゆ知らず(もうすぐ18歳ですが認知症にもなっておらず毛艶も良く転ぶことも有りますがしっかり歩けます)

2・3日はお座りも出来ない感じで痛そうで可哀想でしたが

本当に不思議なくらい、何事も無かったかのように数日後にはスイスイ歩いていました!もちろん暫くの間は腫れ物に触るような感じでしたが、もう本当に大丈夫なんだ!とすぐに実感できました

本当に良かった、良かった、ごめんねファルちゃん

ここでみなさんはどこの病院なの?と思う方もいらっしゃると思いますので一応お伝えしますと、千葉県八千代市に有る「オハナペットクリニック」と言う病院です

こちらの院長先生他みなさまには本当に親身になりうちの子の命を救って頂きました、今現在も闘病中(続きを御覧ください)ですが今のファルちゃんが私達のそばに居てくれているのは、院長先生のおかげだと心から思います、先生がこのブログを見ることはまず無いとは思いますが、心から感謝しています、ありがとうございます!

今まで行っていた他の病院の悪口を言うつもりは有りませんが、虫歯は放っておいても大丈夫とか穴が空いてから治療しても大して問題ない、歯がなくても大丈夫とか言っていた病院だったので、とても不安で良い病院は無いかなと探していた矢先だったものですから

こんなタイミングで素晴らしい病院、先生と出会えたことは奇跡でした、良く捉えればファルちゃんには痛くて可哀想な思いはさせてしまいましたが、オハナペットクリニックさんと出会えるきっかけになりましたので、まあこれはこれで良かったのかなと・・・ホントごめん!!

オハナペットクリニックという安心

今現在も色々お世話になり続けています、ワンコも私達と同じ生き物なので病気になってしまうのは仕方のないことですね、それを早く見つけてあげてどう処置するのかが大切なことです

最初のオハナペットクリニックさんとの出会いから7年半という月日が流れ、今ではなかなか予約が取れない(院長先生の時)病院となってしまい、早めに予約しないと院長先生には診てもらえないほど大人気の病院となってしまいましたが、それほど確かな腕を持った先生なのだと誰もが実感したからなのでしょう、仕方有りません・・・

信頼しているとは言え、初めての手術の時は12歳という高齢で全身麻酔、さすがに心配でしたがチェリーアイ、歯周病を放って置くわけにはいきません、でも先生の説明の仕方や何となく全体から感じるオーラなのか何故か安心できます、やはり自信が有るのだと思います

手術が終わり綺麗な処置で無事に帰って来た時は涙がでましたよ、元気に帰ってきました、良かった、心の中で思いましたよ、この先生はブラックジャックだ!と、もちろん高額請求などしませんが(笑)逆に他の病院より安いくらいだと思います、とても良心的で受付の方もとても親切丁寧で全体的に心に寄り添った接し方をして下さいます、まさにオハナ(家族)ですね

次の手術はおしりに出来てしまったできもの、これも放っておくと肛門まで影響してしまいウンチができなくなってしまうとのこと、悪さをしている睾丸も取ることになりました、絶対的な安心感が有りお任せすることができました、もちろん手術ですから心配にはなりますが、元気に手術を終えて出てきたファルちゃんの顔をみると全て吹っ飛びます

しかし・・・その後辛く長い闘病生活となってしまいます、私も心が病んでしまい生きるのが辛いと思うほどでした

私がなぜここまでオハナペットクリニックさんを推すのか、本当の意味はこれからです、一応言っておきますが、オハナペットクリニックさんから何かもらっている訳ではありません(笑)それどころかこのブログの存在さえ知らないはずですから

見えない悪魔

ある日のことです、いつも通りファルちゃんの身体チェックをしていると

ん?何か昨日より左目が大きい感じがする・・・おかしいなと思い即オハナペットクリニックさんへ

あいにく院長先生は居らず、他の先生に診ていただくことに

超音波検査をした結果、特に異常は無し、目も大きく見えるだけじゃないかとのことで、とりあえずかみさんも安心して笑顔に、私のチェックが厳しすぎたのかななんて思いながら

良かった、何でも無かったんだ!病気じゃ無かった!今まで通り元気に暮らして行けるんだ!本当に良かった・・・でも少し膨らんでいるように見えるんだけどな・・・と少し不安を抱きつつ帰路につきました

帰り道、何でも無かったんだ!という嬉しさから、色々寄り道散歩をしてあげて、嬉しそうに歩いていたのを思い出します

家に着いて、ご飯も食べて眠りについたファルちゃんを見て、私達も安心してくつろいでいました

しかしその夜、12月の寒い日でした、ファルちゃんが17歳半の時に悪夢が始まってしまったのです

初めての痙攣発作

くつろいでテレビを見ていると、9時30分頃不意にファルちゃんが立ち上がりました「お水飲むの?」と聞いたのですがボーッとしているので、まだ眠いのかなと思い抱き上げて連れて行ってあげて飲ませようとしますが飲みません、それどころか後ろ足が全然立てずペタッと腰砕けになってしまいます、(可哀想に相当具合が悪かったのでしょう、そんな事にも気づけずに・・・)

これはただ事じゃないと思い、必死に声をかけますが目が虚ろなままです、私は「ヤバい!」と、かみさんに大声で言って抱き上げ抱きしめ「どうしたの?大丈夫?大丈夫?」と何度も声掛けをしていました

すると数秒くらい経った後、ピクッピクッっとなり、私はもう何が何だか分からず「ファルちゃん!ファルちゃん!」と呼びかけていました

その後大きな痙攣発作が起きてしまい、私の腕の中でバタバタと暴れながら目は白目になり、泡を吹いて顔を仰け反って苦しそうに唸り声をあげて痙攣しています、今思い出しても涙が出てきます

私はファルちゃんが死んでしまうのかと思い大泣きしながら「ファルちゃん!ファルちゃん!」と言って叫んでいる私に向かってかみさんは冷静に

「早く柔らかいところに下ろして!!早く」というので、目の前に有る布団にそっと下ろし様子を見ていると、2分くらいで痙攣が収まり、立ち上がり歩き始めました、私にはものすごく長い時間に感じました(後で聞くと2分位と言っていましたが、私には5分以上に感じました)

私は何が何だか分からず、かみさんに聞くと「こういうことも有るかもしれないからネットとか色々見て勉強していた」と・・・普段何も考えていないようで余程私よりも色々考えていたんだ・・・痛感しました

頼みのオハナペットクリニックは夜間はやっていないため、大急ぎで他の病院を探します

ここではその病院の名前は伏せますが、23時まで夜間診療をしているところを見つけ大急ぎで行きます

その間もファルちゃんは車の中で落ち着かず、かみさんの膝の上でおしっこをお漏らしして・・・本当に可哀想で仕方有りませんでした、17歳になるのに今まで一度もお漏らしなんてしたこと無かったのです、綺麗好きで優しくて・・・可哀想で可哀想で・・・

腫瘍の存在

病院に到着して、すぐに診て頂く事ができました、ここで言われた事はこうです

発作に関してはもう大丈夫ですが、ひとつ言っておかなければならないことが有ります、多分ですが目の奥に腫瘍が有る可能性があります、CTを撮らなければハッキリしたことは分かりませんが、目の膨らみがその影響だと思います・・・今後どうするかは、いつも行っている病院で相談して下さいと・・・

痙攣が起きたときの薬と予防薬を処方して頂き帰路につきました

私達は地獄の底に突き落とされた気持ちになりました、だって昼間に何も無いって言ったじゃん・・・(超音波では見えないことが多く)別に責めているわけでは無いのですが、せめて何も無いでは無く、可能性の話をしてもらった方が良かった・・・私も人間なので感情は有ります、オハナペットクリニックを信頼していますが、正確に言うと開院当初からお世話になっている院長先生を信頼しているのです、他の先生達も院長先生レベルになってくれることを切に願います

その時は正直裏切られた気持ちでいっぱいになったのですが、再度院長先生に診てもらおうとその日は不安な夜を過ごしました

軽い病気ならどの先生でも良いと思いましたが、重病かもしれず、絶対に院長先生以外の選択肢は有りませんでしたがあいにく院長先生の予約はすぐには取れず数日後になりました

とりあえず痙攣止めの薬も有り、確実な診察をしてもらわなければならないため仕方がありません

腫瘍との闘いの始まり

この間にもファルちゃんのお目々は膨らんできます、悲しくて見ていられません

院長先生の診察の日が訪れました、今まで生きてきた中でこんなに長い3日間は無かったです

オハナペットクリニックさんへ到着

今までの経緯を話し(痙攣が起きてしまったことのみを話し腫瘍の事を他病院で言われた事は伝えていません)、すぐに超音波及び血液検査へ・・・

やはり院長先生はスーパードクターでした、超音波検査による検査で確認、大きさは約1.5cm、良性か悪性かは分かりませんが、確かに存在します、良性なら抗生物質で対応できるかもしれませんとのことでした

私達は藁にも縋る思いで抗生剤を握りしめ帰路につきます「頼む良性で有ってくれ!抗生剤で治ってくれ!」と

毎日神頼みの日々です、私達も精神的に不安定で、毎日突然泣いたり笑ったり、あの痙攣を思い出すと夜中に突然飛び起きてしまったり・・・もう辛くて仕方ありません、せめて痛みを止めてあげたい、気持ちよく寝かせてあげたい・・・最近ずっと「う~んう~ん」って苦しそうに震えながら寝ていたもんね・・・可哀想に・・・

抗生剤を投与し続けても見た目は変わらないどころか少し膨らんできているように見えます

1週間後、再度院長先生に診て頂くと

少し大きくなっていますね、約2cm位になっています・・・多分この時院長先生は悪性腫瘍だと分かっていたはずですが、私達の気持ちを考え、あえて言わずに選択肢を残してくてれいたんだと思います

普通はCT等の検査をした上で抗ガン剤を処方するのですが、こちらは院長先生の診察のみで処方して頂けるとお聞きし安心できました、院長先生は本当に患者家族に寄り添った診察をして下さいます

私がまだ望みを捨てきれず、もう一週間だけ抗生剤で様子を見ても良いですか?というと、笑顔で分かりましたと仰って頂きました、気持ちに寄り添うってこういう事ですよね

しかしながら私達の思いは届かず腫瘍は大きくなっていく一方でした

また1週間後の診察で決心することになります、かみさんと話していました、もし小さくなってなかったらいよいよ抗ガン剤治療をしなきゃならないねと・・・

私達の抗がん剤に対するイメージ=髪の毛が抜ける・体中怠くなる・元気がなくグッタリする等々良いイメージなんか一つも有りません、なのでできるだけ抗ガン剤治療にならずに済めば一番良いと思っていたのですが・・・悪性であれば仕方有りません

セカンドオピニオン

オハナペットクリニックさんで間違いなかったと信じるためにもこの行動は正しかったと思います

私達は他にもっと良い方法は無いものか、もしかしたら奇跡的な最新医療が世界のどこかに存在するのでは無いかと1日中ネットで検索したり、犬仲間に聞き込んだり、自分たちにできるありとあらゆる事を考え探し回りました

しかし、もしそんな方法が有るのだとすれば、とっくに院長先生が教えてくれているはずだし・・・でももしかして・・・

半分パニックの頭はひたすらファルちゃんの腫瘍を受け入れずにいました

そんな時にある仲間が、一度他の人気の有る病院に診てもらえば納得できるんじゃない?と言われ、紹介された病院へ行ってみることに

そこでは更に残酷な現実が待っていたのです

手術か安楽死か

私達は一縷の望みをかけてセカンドオピニオンを訪れました

そこで言われた事はこうです、今でも思い出すと悲しくてキーボードを打つ手も震えます

「この子の症例は当院では10件ほどです、目の裏に腫瘍が有ると思われます、いずれにせよCTを撮らなければ何もできません、薬を出すこともできません、CTを撮り組織を採取してからのことになります」

「CTも全身麻酔ですよね?」と私が聞くと、「もちろんそうです、麻酔に耐えられない事も有りますが今の状態なら大丈夫だと思います」・・・

「CTを撮ったとしてその後はどのような治療になっていくのでしょうか?」と聞くと

「このまま放っておいても目がどんどん出てきてひどい場合には飛び出してしまうことも有ります、なので一番良いのは腫瘍を取りきってしまうことですから、手術をして、もし眼球まで浸潤しているようなら眼球や近くの部位も切除することになります、左半分の顔は抉られてしまうことになるかもしれません、しかし全てを取り切れるとは限りません、手術をしても治るとも限りませんし、手術に耐えられるかも分かりません」

私はその話を聞き、胸が苦しくなり何も言えなくなりました、命の話をしてるんだよな?何でそんな博打みたいな事を簡単に・・・そんな事をしなければファルちゃんは助からないのか?

そして追い打ちをかけるように、その症例の10件の資料を見せてくれて、可愛い他のワンちゃんの安楽死のデータまで・・・

もう涙をこらえて座っているのがやっとでした、もちろん一番辛いのはファルちゃんに決まっているのですが、私の頭の中は真っ白で今すぐにでも自分自身死んだほうがマシだと思うくらい辛い宣告でした

渡された薬は、目が大きくなり閉じなくなった時の為の軟膏でした・・・手が震えて言葉が出ませんでした

ファルちゃんが見ているので泣かないようにしようと思っていたのですが、どうしても無理で帰り道は車の中でかみさんと二人大泣きしながら帰りました

もう絶望しか有りませんでした、本当にそんな事になってしまうのか、何で目が飛び出して辛く苦しい思いをして老後を過ごさなければならないのか、何故?何も悪いこともしてないファルちゃんがどうして?何でそんなめにあわなきゃならないの?どうして!どうして!と思うのとほぼ同時に自分を責めていました

私がもっと早く気付いてあげられていれば何か対処できたかもしれない、こんな事にならなかったかもしれない、自分のせいだ、自分のせいだ・・・いっそ自分が身代わりになってあげられたら良いのに・・・毎日ファルちゃんの顔を見て、大きくなってくる目を見ながら毎日泣いていました、泣いても仕方ないのは分かっているのですが、もう身も心もボロボロで、本当に地獄の日々でした

本当の名医とは?

そしてその1週間後に予約をしていたオハナペットクリニックさんへ

検査の結果、やはり腫瘍は小さくならずに更に大きくなっていました、ファルちゃんのお目々も大きく膨らんできて痛々しくて涙が出てきます

でもオハナペットクリニックさんにはまだ希望が有りました

そうです、CTを撮って辛い思いをさせなくても抗ガン剤を試してみることができる!

私達は意を決して、抗ガン剤を試してみたいと院長先生に伝えました

他の病院ではあんなに酷いことを言われましたが、院長先生は落ち着いた口調でこう言って下さいました、もちろんセカンドオピニオンへ行った事など知りません

「まだこの子の目は見えているのに手術をして無理に取ってしまう必要は無いと思います、抗ガン剤も今の薬は殆ど副作用も無く効果の有る子にはちゃんと効きますから、まず試してみましょう」と

私はその話を聞いた途端にとてつもない温かい安心感と共に抗ガン剤を飲まなければならない現実からか複雑な気持ちで何も言えなくなり、かみさんと私はその場でボロボロと泣いてしまいました、院長先生も、まさかこの歳の親父が泣くと思って無かったでしょうからね、何も言わずに黙って見ていてくれましたよ

その時心から思ったことは、「やっぱりこの病院で良かった、オハナペットクリニックで良かった」と気付くことができました、もうセカンドオピニオンは要りません

パラディアという神降臨

2025年1月25日、抗ガン剤開始!

ファルちゃんのお目々が一刻も早く良くなりますように!

私の大好きだったお酒を辞めました、願掛けです、現在は5月29日ですが一滴も飲んでませんしもう飲まなくても大丈夫になりました

それはそうと、パラディアの効果についてですが、ファルちゃんには効果絶大でした!

最初の投与ですぐに、ん?と思ったのですが、多分期待値が高すぎてそう見えるだけだと思っていたのですが

一日置きに一錠飲むのですが飲んだ次の日には、あれ?また小さくなってない?と感じる日々

確かに小さくなってきてる!!嬉しくて思わず笑顔になります、ここ最近笑ったことなんて無かったな、本当に良かった!そう実感できる日々だったのです・・・

なのに、良いことが有ればセットで悪いこともついてくるなんて・・・神様!意地悪しないで治してあげて下さい!と思うのです

アルブミンの低下

抗ガン剤を始めると健康状態の細かいチェックが必要な為、毎週血液検査と超音波検査をしてもらい、このまま続けても良いかどうかを診ていただく事になります

2ヶ月位は順調だったのですが、ある時お腹を壊してしまい下痢気味になった時が有りました、それと同時くらいに、アルブミンという血液検査上の項目で引っかかってしまったのです

院長先生が仰るには、アルブミンの数値がこのまま下がれば抗ガン剤を一度辞めなければならなくなってしまうと言われてしまいました

確かに腫瘍も心配ですが、腎臓も肝臓も心配です・・・

しかし私達には少し思い当たる節が有りました、先程も記しましたが少し前にお腹を壊してしまい、もしかしてそのせいでそんな数値が出ているのでは?もちろん素人なので絶対にそうだなんて言い切れませんが

でもいつも付きっきりでファルちゃんの事を見ていて何となくそうなんじゃないかと思ったのです、というよりそれであってくれ!と願うばかりでした

院長先生から処方して頂いていた整腸剤や食事の変更等の効果からか、次の血液検査の結果は悪くなっておらず、ギリギリ現状維持

そしてまた次の検査ではなんと!アルブミンの数値は正常値まで戻っていたのです!本当に嬉しかったです、院長先生も良かったですねこのまま薬を続けて行きましょう!と仰って下さいました

半年ぶりくらいに心の底から本当の笑顔が出た瞬間だったと思います、それまでは毎日一喜一憂してましたから

落ち着いた日々

今現在は目の膨らみも分からないくらいになり、おかげさまで落ち着いた日々を過ごすことができています

老犬なので白内障にはなってしまいましたが目の前は見えるようで、ちゃんと光に反応して一生懸命歩いて来てくれます

ご飯の時間になると、今でも「ワンワンワン!!早くちょうだい!!」と言うように催促してきてくれます、可愛くて可愛くて仕方有りません(^^)

最近はお目々をちゃんと瞑って眠れるようになりました!

とてもとても辛く悲しく胸が抉られるような日々でしたが、オハナペットクリニックさんという素晴らしい病院、院長先生に出会えた事でファルちゃん、私達の人生は大きく良い方へと変わりました、本当に感謝しかありません「心から有難うございます」

私が偉そうに言うことではありませんが、改めて言うと、名医とは腕はもちろんですが、たくさんの患者を相手にしなければならない忙しい中で、患者や家族にどれだけ寄り添ってもらえるかなんだな~ってつくづく思いましたよ

もちろんこれからまだ色々なことが待ち受けているとは思いますがそれは私達が選んだ道ですので全て受け入れます

今は何となく一山越えた気分です、これからの毎日を安定して気持ちよく過ごしてくれたらと切に願います

院長先生も仰って下さいました、今現在超音波ではなかなか確認できないくらい小さくなりました、このまま腫瘍を抑え込んで、本当の寿命まで行けるようにと・・・

私達もそうなってくれることが願いです

一時はパニック状態になり、大変取り乱してしまいましたが、私が先に逝ってしまったら誰がこの子を守るのか、まだまだ先の話ですがちゃんと腕の中で最後まで一緒に居て天国へ送り届けてあげなければなりませんよね

考え方や感じ方は人それぞれですので、もちろん色々な意見が有ると思います、徹底的に手術をして治そうとするのか、できるだけ体に負担をかけずに寿命が来るまで穏やかに過ごすのか

もちろんその時の状態や状況、年齢にもよりますよね

親にとってどちらも正解なのだと思いますが私達は考え抜いた結果今これが正解だと思っています、もっと言えば・・・ホントは正解も不正解も無いのでしょうね・・・

ただ、いつかは必ず訪れるあの日を迎える為に、できるだけのことをしてあげたい、何が一番良い方法なのか、どうしたらこの子は一番幸せなのかとこれからも日々自問自答しながら過ごしていくのでしょう

ワンコほか動物たちと一緒に暮らしている方や好きな方達には分かって頂けると思います

オモチャでは無い、命と暮らすということを

もしこのブログを見て下さっている方で、これからワンコやニャンコ、他動物達と暮らそうと思っている方がいらっしゃって、この記事を見て何かを感じて下さったら嬉しいです

動物達も必ず歳をとります、若い頃は元気で病気知らず、何も心配せずにもどんどん大きくなっていきます、楽しく遊ぶばかりです

いつの間にか歳をとり、玄関までのお迎えに来れなくなったり、背中も丸くなり、歩くのも遅くなって、立ち上がっても転んでしまったり、おしっこやウンチもいつもの場所でできなくなってしまったり、ここにいるよと言っても「どこどこ?」とキョロキョロと探していたり、夜中にウロウロしていたり、寂しそうに立ったままずっと一点を見つめていたり・・・何だかまた涙出てきた(笑)

でもね、そんなところも全てが可愛いんですよ本当に、愛おしくて愛おしくて仕方有りません、歳をとればとるほど可愛いくて大切だって気付かされます

今までたくさん私達を癒やしてくれたファルちゃん、これからファルちゃんをたくさん癒やしてあげるからね!♡

6月6日で18歳になるファルちゃん!これからもたくさん一緒に楽しい思い出を作って行きます!

※最後に

自分の大切な子ども(動物たち)が病気になりつらい思いをされている親御さんへ

こんな記事では約に立たない、もっと辛い事がたくさんあると思います、ただ私が辛くて仕方なく、必死にネットで検索した時に同じ様な境遇の方が結構いらっしゃって頑張っているんだと思った事で少し励みになりました

この記事を書くかどうかもすごく悩みました、書いていると辛く悲しい事をたくさん思い出してフラッシュバックしてしまいます、本当はそんなことじゃ駄目なんですけどね、この子の事になるとどうしてもね・・・

でも、同じ様な辛い境遇の方が検索されて、同じ様な症状の子がいたとして・・・もし少しだけでも救われたとしたら・・・そう思い記しました

何かのお役に立てれば幸いです

またファルちゃんの様子は引き続きアップしていきます!

老犬たち!闘病中の子たち!親御さん!頑張れ!!(^^)

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